足の外科

【代表的な足の疾患】

足裏の痛み・・

足底腱膜炎>>> (踵骨棘含)

※足底腱膜炎には体外衝撃波>>>>


扁平足は足のトラブルの原因・・扁平足>>>  

外反母趾でお困りの方・・外反母趾>>>     

アキレス腱周囲の痛み・アキレス腱付着部症>>>   

急な足の痛みは痛風の可能性・・痛風>>>     

陥入爪・巻き爪・・陥入爪・巻き爪>>>  

義肢装具士が作成・・装具・インソール外来

足の靭帯損傷・・・足関節靭帯損傷>>>>


※その他足のトラブでお困りの際はご相談ください※

足底腱膜炎(踵骨棘含む)

足裏の痛みでお困りの方へ

・足の裏を押すと痛い

・足の裏が、つっぱっている感じがある

・運動後や運動翌日に踵の周辺に痛みが出る。

・朝起きての最初の一歩が痛い

・急に歩きだすと足の裏が痛い

 

 こんな症状があるときは足底腱膜炎・足底筋膜炎が原因になっているかもしれません。

特に、難治性(他の治療を行ってもなかなかよくならない)の場合や慢性化した場合など、体外衝撃波の効果が期待できます。

体外衝撃波外来>>>


また、インソールを併用すると長期的な効果が望めます。インソールは型取りを行い、ご自身に合ったものを作ることが可能です。保険適応となります。

装具・インソール外来>>>>


足底腱膜炎は、多くの場合、体外衝撃波(レーザーが有効な場合もあります)・ステロイド注射・インソールによる治療で症状が軽減・消失します。

急性期の痛みに対しては、ステロイド注射/慢性化したり難治性の場合は体外衝撃波/荷重のバランスを整えるためにインソールというように、状態により治療を検討いたします。

まずは、ご相談ください。

【症状・原因・病態・治療】
症状
長時間の立ち仕事や歩行により、かかとの内側前方に痛みがでます。階段を昇る際や、つま先立ちなどで痛みがさらに増します。
中年女性に多く、朝、起床して最初の1歩目に痛みを感じます。歩くうちに徐々に軽減し、夕方になって歩行量が増えるに従い、再び痛みが強くなってきます。
同様の症状は、スポーツ活動の際にもみられます。ランニングなどの開始時は痛みを強く感じますが、運動を続けるうちに徐々に軽快し、長時間になると再び痛みが強くなってきます。

診断

以下の症状が認められた場合、足底腱膜炎と診断されます。

  • 足底腱膜とかかとの骨の付着部周囲に圧痛がある。
  • 長時間の立位、歩行、走行、歩行開始時のいずれかのときに、足底腱膜とかかとの骨の付着部周囲に疼痛があらわれる。
  • 神経の圧迫や障害、筋・腱の部分断裂、反射性交感神経性萎縮症、足底腱膜線維腫症等は除外する。
原因:
足底腱膜とかかとの骨が付着する部位(付着部)には、強い牽引力(引っ張る力)とともに、着地時の荷重による衝撃(圧迫力)の両方が加わることで、過大な負荷が集中します。
そのため長時間の立ち仕事や歩行、体重増加、靴の不適合、スポーツ(ランニングやジャンプなど)による使いすぎが主な原因と考えられます。

病態:
足底腱膜炎は、繰り返し負荷がかかることにより、足底腱膜とかかとの骨との付着部に微小外傷(小さな傷)や変性が起きることで痛みが生じる、腱・靭帯付着部症(エンテソパチー)のひとつです。
初期には足底腱膜とかかとの骨との付着部に微小外傷があらわれます。進行にともなって、石灰化、骨化といった変化がみられるようになり、X線像で、骨棘(骨のトゲ)がみられることもあります。

治療:

  • アキレス腱や足底腱膜のストレッチを行います。
  • 足の形に合った靴を履くようにしたり、足底板(靴の中敷き:インソール)を装着したりします。足底板の素材としては、かかとの部分に衝撃吸収材を用いることもあります。
  • 当院では体外衝撃波治療も行っております。1週間おきに数回通っていただきます。
インソール詳細はこちら>>>

体外衝撃波詳細はこちら>>>

  薬物療法

  • 痛みを和らげるために、非ステロイド系消炎鎮痛剤の外用剤や経口剤を用います。
  • 痛みが非常に強いときはステロイドの局所注射を行うこともありますが、かかとの脂肪組織の萎縮や、腱膜の断裂をまねく恐れがあり、注意が必要です。


ストレッチの方法です。

症例:

54歳・男性の方です。

1年前より右踵の痛みが出現。近医にてレントゲン撮影。踵骨棘の診断を受け、外用薬で様子を見ていたが症状改善せず。体外衝撃波のことをインターネットで知り、当院受診となる。実際のレントゲン画像です。

踵の骨に棘(とげ)=踵骨棘(しょうこつきょく)がみられます。赤い丸に囲まれたところです。初診時、痛みが強かったためステロイド注射を行い、痛みは半減し、その後リハビリ・体外衝撃波など行い痛みは消失。衝撃波は週に1回・合計5回行いました。長期的に再発を抑えるため、足底板(インソール)作成しました。※通常、衝撃波は週に1回・合計3−5回行います。※※踵骨棘は基本的には手術で取り除く必要はありません。

装具外来はこちら>>>


※難治性の場合:PFC-FD治療>>>>


扁平足

成人期扁平足とは
つちふまずがなくなったものを扁平足といいます。小児期からの場合は、問題はありませんが、中年期以降では、内くるぶし周辺の腫れと痛みで発症します。初期には扁平化は目立ちませんが、進行するにつれ、足が硬くなって歩行に支障をきたします。

症状
主には「痛み」でつま先立ち、歩行でさらに悪化します。変形の程度によって、痛みの部位も変わります。進行すると、外くるぶしや足の裏にも痛みがあらわれるようになります。

原因
中年以降の女性や肥満体型の人に多く、長時間の立ち仕事や歩行、急激な体重増加、スポーツによる使いすぎ、足首周辺の外傷や手術などが原因になります。

病態
足の裏のアーチ構造は、効率よく体重を支えていますが、そのアーチをつり上げているのが後脛骨筋です。
しかしその腱は、内果(内くるぶし)のすぐ後ろで向きを変えているため負荷を受けやすく、またその付近では腱への血流が悪くなりがちで、一旦障害がおきると修復が困難です。
「後頚骨筋腱機能不全」では、加齢や繰り返しの体重負荷により、内くるぶし付近で腱が断裂してアーチを支えられなくなり、次第に扁平足となります。成人期扁平足の最も多い原因です。

診断
●以下の症状が認められた場合、成人期扁平足と診断されます。

  • 後脛骨筋腱に沿って内側のくるぶしの下が腫れ、痛みが生じる。
  • 立位を後ろからみた場合、足が期扁平化しているため、かかとが外を向いて、足の趾が何本か見える。(右図)
  • 片脚でつま先立ちができない。
  • 重症度は、立位で体重をかけたときのX線像で変形の具合をみる。

足が扁平化し、かかとが外を向くようになると後ろから複数の足指が見えるようになります。too many toe signといいます。重症度は体重をかけた時の足のX線像で評価します。

保存的治療
●薬物治療
痛みが強い場合は、非ステロイド系消炎鎮痛薬の外用剤や経口剤を用います。

●装具治療
足の形に適した靴や、アーチ構造をサポートする足底挿板(靴の中敷き)を装着した靴を履くようにします。

●運動療法

足の趾の筋肉は、アーチを支えるのに重要です。これらを鍛えることは予防にもなります。ただし、痛みに応じて行いましょう。

手術療法
●重症の場合は、骨・関節手術や腱移行手術を行うことがあります。


当院でも、足底板を作成できます。ご相談ください。>>>

外反母趾

特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。

靴の歴史の長い欧米人に多い病気でしたが、最近は日本でも急速に増えています。外反母趾のいちばんの原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。

10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみであったりする外反母趾になりやすい特徴があります。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによっておこります。

健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。

変形は見た目に明らかで、痛みの程度が問題になり、母指の飛び出しを指で押すと痛む、靴を履いたときに痛む、靴を脱いでも痛むなどに分けられます。

靴を脱いでも常時痛むようになると手術が必要になります。

  • 母指のつけ根はフィットして先はゆったりとした履物を選びます。足の指のすべてを開く(グ、チョキ、パー)ような、外反母趾体操を毎日行います。
  • 両足の母指に輪ゴムをかけて足先を開く体操を行います。
  • 母指と人差指の間に装具をはめます。
  • インソールは進行予防となり長期的な視点から推奨します。
手術が必要となる場合もあります。

アキレス腱付着部症

症状
アキレス腱とかかとの骨の付着部周辺に痛みがあらわれます。とくに、上向きに足首を曲げたときに強い痛みが生じます。進行すると、安静時にも痛みが続くようになります。
また、かかとの部分が深い靴を履くと、症状が悪化する場合があります。

原因
アキレス腱と、かかとの骨が付着している部位(付着部)に強い牽引力(引っ張る力)が加わります。また、その少し上では腱と骨が接しているため、互いに圧迫力を受けています。これらの力が繰り返し加わることで、付着部に変性が生じ、痛みを起します。発症のきっかけは、かかとの骨や足の形の異常、仕事やスポーツなどによる使いすぎ、筋肉の柔軟性低下、不適切な靴などです。

病態

「アキレス腱付着部症」は、繰り返し負荷がかかることでアキレス腱と、かかとの骨との付着部に変性が生じ痛みが生じる、腱・靭帯付着部症(エンテソパチー)のひとつです。病状の進行にともなって、肉芽形成、石灰化、骨化などの組織の変化があらわれます。X線像でみると、腱に突き出た骨棘(骨のトゲ)が認められることもあります。

診断
以下の症状が認められた場合、アキレス腱付着部症と診断されます。

  • アキレス腱付着部またはアキレス腱の周囲にある滑液包に、圧痛(押さえたときの痛み)または把持痛(つまんだときの痛み)がみとめられる。
  • 階段の昇り降り、歩行、などで、アキレス腱付着部に痛みが出る。
  • かかとの骨の骨折やアキレス腱断裂とは異なる。

X線で、骨棘やかかとの骨の出っ張りがみられることがあります。また、MRI検査で、かかとの骨の出っ張りと腱の間に滑液包炎がみられることもあります。

治療
保存的治療
理学療法

  • 足の形に合った靴を履くようにしたり、足底挿板(靴の中敷き)を装着したりします。
  • アキレス腱のストレッチを行います。

薬物療法

  • 痛みを和らげるために、非ステロイド系消炎鎮痛薬の外用剤や経口剤を用います。
  • 痛みが非常に強い場合には、ステロイド剤の局所注射を行うこともありますが、腱の強度の低下や、アキレス腱断裂をまねく恐れがあり注意が必要です。


手術療法

  • 重症の場合は、腱が変性した部分や、踵骨後上隆起(かかとの骨の出っ張り)の一部を取り除く必要があります。最近では、内視鏡による手術が行われます。

痛風

打撲や捻挫なそしていないのに、母趾(足の親指)のつけ根が急に赤く腫れて痛くなることがあります。
暴飲暴食した翌朝等に多く、風が吹いても痛いということで、「痛風」と呼ばれています。尿路結石や耳介に痛風結節ができることもあります。
性活習慣病(肥満や高血圧など)を合併することも少なくありません。痛風発作を何度か経験している人は発作の前兆(違和感)を感じることがあります。

血液中の尿酸値が上昇(高尿酸血症)し飽和溶解度を超えると、関節内に尿酸塩結晶が生じます。この結晶を白血球が処理する際、痛風発作(急性関節炎)が発症します。高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全となります。

高尿酸血症の原因は様々です。腎臓から尿酸を排出する機能が低下したり、暴飲・暴食、肥満、激しい運動などが原因になると考えられています。降圧利尿剤などの薬物も原因になることがあります。

通常は臨床症状や血液検査での血中尿酸値から診断可能です。確実な痛風の診断は発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することです。化膿性関節炎や偽痛風など似た症状を起こす疾患のあり、X線や血液検査の所見から判断して診断します。痛風発作が起きた直後では尿酸値が正常なこともあります。

尿酸は絶えず身体の中で作られています。肉類やアルコールを控え野菜を多く摂る食生活に切り替えましょう。尿酸が体内で出来ないようにしたり、尿酸の排泄を促す内服薬で血中尿酸値をコントロールしなければなりません。そのためには、定期的な血液検査(尿酸値と腎機能検査等)が必要です。

発作の鎮静化にはコルヒチンも有効です。痛風発作が治まってから、尿酸値をコントロールする薬を長期間服用します。

痛風の発作が起こらないからといって、薬を勝手にやめると再発作を起こす方が非常に多く、放置すると全身に影響します。

食事療法・内服治療がメインとなります。

陥入爪・巻き爪

軽症であれば、テーピング・外用などで治療します。

手足の爪周囲の炎症・陥入爪・ひょう疽でお困りの際は、まず当院でご相談ください。

現在は手術は行っておりません。必要に応じて、形成外科へご紹介致します。

足関節靭帯損傷

原因と病態:スポーツなどのほかに、歩行時でも段差などで生じることがあります。捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。足関節では図1の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。

予防と治療:1度捻挫と2度捻挫では、応急処置の基本と同様にRICE処置※をおこないます。3度捻挫では、RICE処置※をおこない、少し長い間、固定をすることがあります。固定方法はギプスやサポーターです。また稀に、不安定性の強いものには、手術をおこなうこともあります。

外傷を受けたときなどの緊急処置は、患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に患肢や患部を安静(Rest)にし、氷で冷却(Icing)し、弾性包帯やテーピングで圧迫(Compression)し、患肢を挙上すること(Elevation)が基本です。

医院名 原整形外科医院
院長 原 貞夫


住所 〒232-0067
神奈川県横浜市南区弘明寺町268
診療科目 整形外科・リハビリテーション科・内科(呼吸器内科)
電話番号 045-714-0037

受付時間・診察時間


日・祝
午前



午後





【診察受付時間】

午前9:00~11:30
午後15:00~17:30

※初診の方は17時までにお越し下さい。

【リハビリ受付時間】

午前8:30~12:30

午後14:00~18:30

※1 木曜日 15:30~16:30 

呼吸器内科:予約制

※2 土曜日 8:00~10:00
装具外来:予約制

装具外来詳しくはこちら>>>

【休診日】
第5木曜日、木曜午後、土曜午後

日曜、祝日休診

リハビリ


日・祝
午前




午後






午前8:30~12:30
午後14:00~18:30

木曜・土曜は午前のみ

アクセス

横浜市南区弘明寺町 整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・内科

【最寄駅】

  • 京急線 弘明寺駅から徒歩約2分 弘明寺観音 山門前
  • 横浜市営地下鉄ブルーライン 弘明寺駅から徒歩約4分
【駐車場】

  • 当院には駐車場はありませんが、近くに有料のコインパーキングがあります。

上記の地図をご参照下さい。

【最寄りバス停】

■弘明寺

  • 神奈川中央交通
    路線名:60,港61,船20,206
  • 江ノ電バス横浜・江ノ電バス藤沢
    路線名:42-1,21
  • 横浜市営バス
    路線名:滝9,南2,滝219
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【最寄りバス停】

■弘明寺口

  • 神奈川中央交通
    路線名:戸03,戸01,東01,東06,横44,横43,井・10,井・11,井・12,井・14
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弘明寺 原整形外科医院